介護タクシーを開業するにあたって、
一番の心配事は利用者を獲得できるだろうか
ということではないでしょうか?
年々介護タクシーの事業者数は増加しており、
残念ながら、廃業されるかたも多く、
介護タクシー単独の事業では正直厳しいのが現実です。
しかし、いざ開業を決めたのであれば、
やるしかありません。
ここでは、
まず、どのような利用者を対象とするのかについて考える
介護タクシーの開業を考えた時点である程度の事業計画をお考えだとは思うのですが、
まず、ご自身の事業はどのような利用者を想定しているのかで
使用車両を決める必要があります。
・主に通院・買い物など近隣を移動する方を対象
→ 車椅子で乗車できる小型車両など
・患者等搬送を事業として考えている
→ ストレッチャーで寝たまま搬送できる大型車両
・団体での食事やレジャー等のイベントの利用者に対応
→ 大型車両など
新車にすべきか、それとも中古でもかまわないのか
資金に余裕があれば、新車を購入すべきかもしれません。しかし、軽費はなるべく抑えておくべきですので、
そういう観点からは中古車両でも特に問題はありません。
中古車両は、故障しやすいという難点はありますが、
きちんとした中古車屋さんで選べば、
特に問題のないことも多いです。
但し、事業用登録をする際には、
当該車両が構造基準を満たしている必要がありますので、
その点を購入会社の整備士に確認しておいて下さい。
まれに、構造の変更をしなければ、
事業用登録できないケースが見受けられます。
できれば、介護車両を専門に扱っているところで
車両を購入することがおススメです。
ただし、車両は介護タクシー事業者の「顔」ともいえるものです。
あまりにも外装や内装が汚い車両は、
利用する方にとって印象がよくありませんので、
その点は注意してください。
後に、その利用者さんに口コミで宣伝して頂く必要があります。
運転手の人柄が最も重要なことではありますが、
車両の乗り心地など利用者目線に立った車両選びも
大切なことです。
なお、許可申請時点では、車両を購入しておく必要はなく、
許可が下りてから購入すれば十分です。
その場合、申請時には、
購入予定車両の見積書やパンフレットの写しを提出します。
車両をリースするという方法もあります。
リースであれば、掛かる費用を低く抑えることも可能です。
リースの場合は、1年以上の期間のリース契約書を用意する必要があります。
福祉車両の大きさについて
今はどのメーカーでも福祉車両をラインナップしています。介護タクシー単独の事業者さんでも、
初期費用を抑えるということで、
軽の福祉車両を購入される方が多いのですが、
それでは、利用者のニーズに応えることができず、
事業内容が制限されることにもなりかねません。
軽車両が決して悪いというわけではありませんが、
よく考えて決める必要があります。
先に記載したように、
事業計画で想定している利用者に対応した
車両にすることが一番です。
大きさを考えるとき、
その車両を収容する車庫の大きさにも
気を付ける必要があります。
許可を受けるにあたっては、
車の大きさプラス前後左右に各々50㎝の広さが必要です。
大型車を選ぶ場合には、駐車場選びにご注意ください。
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